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広がる荒野、広がる草原、果て無き地平線!向こうには山あり谷あり森もある、ここは新天地! そんな新天地の中でも地球と繋がるゲートのある町ニシューネン市。 新天地の中心ペンギン都市と大動脈も開通し南部オルニトへの街道も直に完成するという。 特異なる神【レギオン】の一風変わった管理により各地様々な統治模様が功を奏したのか、異世界各地より様々な人や物が流入し今や異世界一二を争う活気溢れる国である。 自動車販売営業争いに負けて支店が潰れた流れにのって会社都合退職になり人生の次を思案していた頃に荷物をまとめて乗り込んだ異世界で流れ流され行き着いたニシューネン市の酒場。 そこで意気投合した運送屋の店主ペリカンの人に勧められるまま市郊外の乗用荷用の獣育成舎で働くことになった。 伴侶もおらず残った親達はのんびり年金生活という身軽さはこういう時にサクっと決断できてよい。 ということで幌竜車駅舎・竜具屋“疾風竜具”・荷獣用品店“ウィステナ”の協賛による獣育成舎の売れ筋の獣などを紹介したい。 なお販売している獣は大抵の人でも乗れる様に徹底調教されており、簡単な操獣マニュアルが付属。繁殖周期で発情しないように去勢しているので繁殖は不可能になっております。 エッグフット 主にオルニトの森林地帯から新天地南部のサバンナ地帯に生息する翼を持たず地を走る走鳥類である。 前脚が退化しており小さな突起がある程度で、狭い場所をすいすいと疾走して肉食獣などから逃げながら草や虫などを捕食する。 卵みたいに丸い体に短い体毛、蜥蜴のような尻尾はバランサーの役割をしており短い嘴はとても頑丈である。 体は大きくなっても2メトルほどで尻尾を含めても3メトル程度。なので乗れるのは精々大人が二人程度か大型種族の大きくない人が一人。 運搬量は大きくない反面、屈強で素早い脚捌きで速度は高い。連続で走行しても一時間に一回くらいのペースで食事休憩を勝手に始めるので留意が必要である。 基本的に脚が発達しているのは雄なので売られているのは雄である。 オルニトでは【 走る肉卵 】(ミトンカ)と呼ばれ森の中の肉食材として狩られている。 繁殖力が高く孵化して最初に視覚に入った動体を親と認識するため調教はし易く、人の移動のためとしては鉄板の乗用獣と定着している。 値段:やや安い / 操獣難度:楽 / 走破性:やや高い / 速度:速い / 馬力:低い ライホーン 新天地中央から東部にかけて広く生息する5メトルを越える大きな体の雑食獣。硬い皮膚に頭部の三本角が特徴である甲皮獣類である。 古代恐竜トリケラトプスとサイを合わせたような風貌であるが、いざ走り出すとその速度は人を優に超える。 加えて見た目に比例した牽引力を持っており、大型種族の二人三人や大きな荷橇を牽くこともできる。 脚が短いために高い段差を越えることができないが泳ぐことはできるので河川渡航も可能である。 のんびりした性質なので走り出すために気持ちを高ぶらせるのに手間がかかったり、一旦食事や睡眠に入ると満足するまで動きを止めるのが扱い辛いところである。 どうしても先へ進みたい場合は高揚剤として【 桃色の針山 】(ピッキーニードル)という新天地荒野に広く分布するサボテンを乾燥させ粉にしたものを燻し煙を吸わせる。 岩に激突しても平然とする頭部の強固さなのでライホーン自体はどうということはないのだが、搭乗している者には大きな衝撃なので速度の出し過ぎには注意が必要である。 小回りを利かして操るには手綱を引いてとても太いライホーンの首を動かさないといけないため相当な腕力が必要である。 食事量は多いが病気や環境に強く体力もあるが大きく成長するまでに年月を要するために成獣の値はそれなりに張る。 二頭いればキャラバン隊の物資もまとめて牽引可能なので新天地を長距離移動する商人などに人気が高い。 値段:高い / 操獣難度:やや難 / 走破性:並み / 速度:やや速い / 馬力:かなり高い ピットランナー オルニトから新天地にかけての広い範囲、地中に穴を掘り生活する穴熊の一種の鋼毛獣類である。 地中で暮らすのは天敵の少ない安全地帯だからであり、地上での活動には特に問題はないが少し臆病で警戒心が強い性質である。 地中を移動する種であるためか体はそう大きくならないのだが乗用として繁殖された種は地上に適し体躯も大きくなっている。 3~4メトルの体は固い毛で覆われているがその下は強い筋肉で構成されており、四肢は太い指爪により力強く走る。 四肢を別個に動かす器用な走法で平坦な道であれば結構な速度で走ることができ、爪と膂力により急勾配でも走破することも可能である。 只、周囲に肉食獣などの類を察知すると地中に潜り出すため、搭乗者はそれらを撃退する術を持っておくことがスムーズな走行の肝である。 豊富な筋肉を持つがエネルギー変換効率が良く体内に貯め込むことも可能であるため、出発前に多目に食事を与えることで間の食事量と回数を減らすことができる。 持ち前の警戒心から調教には人柄も重要になってくるという種であることから乗用に育てるのは中々難しい。 人二人程度に荷物を背負わせる運用が主であり、数頭編成で遠方辺境へ赴く冒険隊などに重用されている。 値段:やや高い / 操獣難度:並み / 走破性:高い / 速度:並み / 馬力:やや高い 新天地を移動する際に乗用荷獣が入用の場合は関係各所店舗で申して頂ければご案内いたします。 舎では更に多くの獣を取り揃えていますので、興味がある方は足をお運び下さい。 スレに出てきた絵から想像し、新天地ニシューネン市発の獣屋のセールスを考えてみました 安価なものって自転車感覚か原付感覚かどれくらいのお値段なんだろう -- (名無しさん) 2017-07-30 17 36 56 生き物だから機械じゃないというのが地球での乗り物とはちょっと違った印象を与えるんだろうなと。乗ってみたいのはピットランナー -- (名無しさん) 2017-08-01 02 37 08 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前ページ次ページ異世界BASARA ニューカッスル城外にある塔の上で、幸村はワルドの猛攻を凌いでいた。 ワルドは得意とする風の魔法を用いて上空に浮かび、そこから自在に攻撃を繰り出してくる。 それに対し、幸村は槍を手に必死にワルドの魔法を防いでいた。 いかに幸村といえど空を飛ぶ事は出来ない。それに、不用意に跳び上がれば身動きの取れない空中で攻撃を受けてしまう。 その為、幸村は防戦一方のままワルドの攻撃に耐えるしかなかった。 「どうしたカンダールヴ!?風をそんな槍1本で防ごうとでも!?」 ワルドは楽しそうに叫ぶと、「エア・カッター」を幸村に向けて発射した。 幸村は槍を翳して防ごうとする。しかし…… 「ぬぅっ!!」 ザシュ、という音と共に、幸村の体のあちこちに切り傷が出来る。 形を持たない風の魔法は、槍で防ぎきれるものではなかったのだ。 とはいえ、出来た傷はそれ程深くはない。 ワルドは幸村がまだ立っているのを見て舌打ちをした。 「体の頑丈さは大したものだな。なら、こちらも本気を出すぞ」 そう言うと、ワルドは呪文を唱え始める。そして呪文が完成したその時。 ワルドが分身し、5人に増えた。 「分身だと!?お主忍びの者か!?」 「シノビ?何を言っているのかね?これはユビキタス。風の遍在だ」 5人のワルドが一斉に躍りかかる。1人目が上方から杖を幸村に向けて振り下ろした。 咄嗟に幸村は槍で防ぐ。 その瞬間、2人目がウィンド・ブレイクを幸村の鳩尾に叩き込む。 そのあまりの衝撃に、幸村の体は空高く打ち上げられた。 「もらった!」 この好機をワルドは逃さなかった。 それぞれがエア・カッター、エア・ハンマーなどを唱え、幸村を空中で弄ぶ。 止めとはがりに放たれたウィンド・ブレイクで、幸村は城壁に叩きつけられた。 そのまま重力で幸村は落下する筈だった。 だが、ワルドはそれを許さなかった。 青白く光る杖で、幸村の腹部を貫いたのである。 幸村の口から血が滴る。 勢いよく杖が引き抜かれると、そこからも赤黒い血が噴き出した。 幸村は落下し、突き出たテラスの地面に打ち付けられる。 衝撃で視界が霞む……だが、すぐに意識が覚醒した。 気絶した方が楽になれるのだが、受けた傷の痛みがそれを阻むのだ。 「あれだけやってもまだ立ち上がるか……」 再び立ち上がった幸村を見て、5人のワルドは呪文を詠唱し始める。 「そろそろこちらの精神力も切れる。これで終わりだ」 ワルドの杖から雷が発生する。 『ライトニング・クラウド』。これで止めを刺すつもりなのだろう。 しかし、幸村はまだ諦めていない。 自分が戦いを放棄すれば、待っているのは敗北……それは自分だけでなく、主人のルイズの敗北……或いは死に繋がる。 そんな事はあってはならない。自分を守って勝手に死なないで欲しいと、ルイズ殿に言われたばかりではないか。 幸村は痛む体に鞭打って、槍を構えなおした。 その時だった。 「ユキムラアァァッ!!」 テラスの扉が勢いよく開かれ、ルイズが飛び込んできた。 ルイズは持っていたデルフリンガーを幸村に向かって投げる。 「相棒!!俺を掴めえぇぇー!!」 デルフリンガーが声高らかに叫んだ。 幸村は投げられたデルフリンガーを掴む。それと同時に、ワルドのライトニング・クラウドが放たれた。 「相棒!俺を前に翳せ!!」 「しかし奴の術は……」 「いいから!ほら来やがったぞ!」 ライトニング・クラウドを目にした幸村は、咄嗟にデルフリンガーを構えた。 「無駄だ!風を防ぐ術はないと分かったであろうが!」 ワルドは勝ち誇ったように叫ぶ。 ところが、彼の予期せぬ事が起こった。 命中するかに思えたライトニング・クラウドが、剣に吸い込まれるように消えたのである。 「何!?」 予想外の出来事にワルドが驚いて声を上げる。 だが、驚いたのは彼だけではない。幸村も左手に持ったデルフリンガーを見て我が目を疑った。 「デルフ殿……これは一体……それにさっきの術は!?」 幸村が驚くのも無理はない。デルフリンガーは古びた剣ではなく、今まさに研がれたかのように光り輝いていたのである。 「これが本当の俺の姿さ、いやぁすっかり忘れてた。俺は昔ガンダールヴに握られていたんだ」 デルフリンガーが嬉しそうに言った。 「まぁ安心しな!ちゃちな魔法は俺の力で吸い込んでやる!この『ガンダールヴ』の左腕、デルフリンガー様がな!」 幸村はルイズの方に向き直った。 ほっとしたような安堵の表情を浮かべている。 幸村もまた、ルイズが無事だった事に安心していた。 だが次の瞬間、一陣の風が吹き、ルイズを吹き飛ばした。 「ルイズ殿!!!!」 吹き飛ばされて壁に叩きつけられたルイズを目の当たりにし、幸村が叫んだ。 「余計な事を……もっと早くに殺すべきだったな」 背後からワルドの声が聞こえた。その声が耳に届いた瞬間、幸村の目が大きく見開かれる。 「許さぬ……」 ぽつりと、幸村の口から怒りの篭った声が漏れた。 「許さぬ、許さぬ、許さぬっっ!!」 怒りが体を震わせ、得物を持つ手に力が入る。そして、幸村は野獣が吼えるかのように叫んだ。 「許さんぞ!!!!!ワルドオォォォォォォーーーッッ!!!!!」 幸村が絶叫すると、彼の左手……ガンダールヴの証であるルーンが光り輝いた。 と、その輝きに同調するかのようにデルフリンガーも輝き出した。 「その調子だ相棒!ガンダールヴの強さは心の震えで決まる!何だっていい、とにかく心を震わせな!」 「ううぅぅおおおおおおおおお!!!!!!」 幸村はさらに力強く吼える。 不安を感じた1人のワルドがエア・カッターを放った。 デルフリンガーがそれを吸収する。と、魔法を吸収した瞬間、異変が起きた。 幸村が右手に持った槍、「朱羅」から炎が巻き上がったのである。 5人のワルドに戦慄が走る。 このまま放っておくのはマズイ。そう思ったのか、幸村に向けて一斉に呪文を唱えた。 だが放たれた魔法はデルフリンガーによって全て吸い取られた。 そして魔法が吸い取られると、槍から巻き上がる炎がさらに大きくなる。まるで吸い取った魔法を糧にするかのように。 「ぬおおおおああぁぁっ!!」 「あ、相棒!ちょっと待てやり過ぎ……熱!アチチチチ!!!」 デルフ自身も炎の熱に耐えられないのか、刀身が赤くなり、喚き始める。 正にその時であった。 「ぉぉぉぉおおおおおおおらあああぁぁぁぁーーー!!!!」 幸村の咆哮に呼応するかのように、槍から発している炎が一段と大きくなる。 そして激しく舞い上がりながら、巨大な翼を広げた鳥の形に変わっていった。 (不味い……!!) 身の危険を感じたワルドは上昇を始める。だが、既に遅かった。 「灼っっっ!!熱っっっ!!!!!」 一足早く、幸村の技が完成したのである。 「炎鳳覇ああああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」 翼を広げた火の鳥が、甲高い鳴き声を上げて飛翔した。 恐るべきスピードで突っ込んできた炎の鳥に、ワルド達はなす術もなく飲み込まれる。 断末魔を上げる暇もなく、骨1つ残らず燃やし尽くされた。 スクウェアクラスに匹敵する程の火力である。 飛び立った火の鳥は上昇を続けていたが、しばらくすると再び炎に戻り、四散した。 と、ドサリ!と空から何かが落下してきた。 落下してきたものは地面に落ち、呻き声を上げている。本体のワルドだ。 「ぐ、ぐおおおぉぉ……」 ワルドは激痛に顔を歪めながら自分の左腕を……否、元々左腕が有った部分を見る。 先程の炎で焼かれたのか、左腕が肩の部分から焼失している。 それでも、直撃を避ける事が出来たのは幸いであった。 「くそ……この『閃光』が遅れを取るとは……」 ワルドが傷を押さえながら悔しそうに呟く。 「如何に風が全てを吹き飛ばす力を持っていたとしても、我が熱き闘志を消し飛ばす事は出来ぬ」 そう言うと、幸村は槍を振り上げようとした。しかし、よろめいて膝をつく。 「無理すんなよ相棒、無茶すればそれだけガンダールヴとして動ける時間が減るんだ」 まだうっすらと刀身が赤く熱されているデルフリンガーが説明する。 その言葉通り、幸村の体はボロボロであった。 「まぁ……いい。どのみちこの城は我がレコン・キスタによって落とされる。愚かな主人と共に死ぬがいい」 「このような所で果てる気などない!必ずや生き抜いてみせる!」 ワルドの言葉に、幸村が激昂する。 しかしワルドは鼻で笑うと、残った右手で杖を振るい、再び宙に浮いた。 「ならば足掻くがいいさ、無駄だと思うがね」 吐き捨てるように言うと、ワルドは空へと飛び去った。 後にはまだ気絶しているルイズと、満身創痍の幸村が残された。 「ルイズ殿……!」 幸村は思うように動かない体で引き摺るように歩き、ルイズの元に歩み寄った。 ルイズの体を抱え起こし、口元に手を当てる。息をしていた。 幸村は安堵の溜め息を漏らす。しかし、すぐに険しい表情に戻った。 「どうする相棒、ここにいたらまず生き残る事は出来ないぜ?」 左手に握られたデルフリンガーが喋る。 城の中からは戦う貴族や兵士の怒号や断末魔が聞こえ、大砲の音が幸村のいるテラスにも響いてきた。 幸村はルイズを抱き抱え、テラスから城内へと戻った。 「まだ手立てはある」 幸村は、おそらく貴族が使っていたであろう部屋に入るとベッドにルイズを寝かせる。 「我等がここに来た時の港、あそこには明日出航する船がある筈。それに乗って逃げる」 「なるほど。だけどなぁ……相棒、フネの操縦は出来るのかい?」 デルフリンガーが最もな言葉を述べる。 例え港に着いてフネに乗れたとしても、動かせなければ意味がないのだ。 「それにだ、そこまで行くのに敵と出会わないなんて事はないだろ?辿り着く前におっ死んぢまうのは目に見えてるな」 「果てる気などない。と言った筈でござる」 「あん?」 「拙者はルイズ殿と誓った。ルイズ殿を守る為に命を無駄にしないと……だから必ず生き延びる」 「……操縦はどうするんだ?」 「拙者の気合で、意地でも動かしてみせる」 「もしフネが出航しちまってたらどうする?王様の話じゃ敵は5万だろ?」 「その時は、5万の敵を斬り捨てるまでよ。拙者の槍と、デルフ殿でな!!」 「いいねぇ気に入った!そうこなくっちゃいけねぇ!なら、とっとと港に向かうかね。」 デルフリンガーが嬉しそうに震える。 とはいえ、ルイズはまだ気絶したままだ。起こしても、まともに走れるかどうかも分からない。 幸村は少し考えると、意を決したように立ち上がった。 窓に近寄り、備え付けられたカーテンを掴むと、それを一気に引き千切る。 そうしてカーテンを長いロープのようにすると、今度はルイズを背負い、千切ったカーテンで体を固定した。 「この際、破廉恥などと言って恥じている場合ではない!!」 幸村はしっかりとルイズを背中に背負い、右手に槍と左手にデルフリンガーを持った。 「真田源二郎幸村、これより死地を駆け抜けるっ!!!」 幸村は自身に気合を入れ直して叫ぶと、部屋から飛び出し、走り出した。 前ページ次ページ異世界BASARA
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『月心、敵のアジトに乗り込む』 作者・ユガミ博士 19 アースティア・ヒノデ国*** パフリシア王国でワタルやアデュー、ゴーオンジャー達の活躍で邪竜族やガイアークの 害統領バッチードを倒していたその頃。モンジャ村の防衛の為に残った月心だが、クラマの 情報で、ドアクダー七人衆の1人であるクルージング・トムとその手下達がいるアジトを突き 止めたというので、そのアジトへと向かっていた。 月心「ワタル殿達は、今頃パフリシアへと辿り着いた頃だろうか...」 クラマ「月心、この森を抜けた所にクルージング・トム達のアジトだぜ」 月心「承知した!」 ワタル達の事を考えながら、月心はクラマの案内でクルージング・トム達が 根城にしていると思われるアジトの近くまで来た。そっと近くの様子を見ると ドアクダー軍のブリキントンやゴーキントンが量産型魔神の整備をしており、 中には雇われた盗賊達のソリッドも混じっていた。 クルージング・トム「ワタル達は国外へと向かってしまったが、奴らのモンジャ村は 我が軍団で攻撃し、蹂躙してくれるわ」 その奥では、クルージング・トムが高い台の上に立ちゴーキントン達の様子を眺めていた。 その下では部下であるシュワル・ビネガー、サンダー・ブルー、ジョン・タンクーガーが 控えている。 シュワル・ビネガー「次こそは、失敗を取り返す!」 サンダー・ブルー「ふふん、美しく村を消してみましょう!」 ジョン・タンクーガー「そして、村の住人全員を太らせて、笑い者にしてやる!」 クルージング・トム「ふふふ、お前達にも働いてもらうぞ」 部下3人もやる気満々で、クルージング・トムは他に控えている2名にも 声を掛ける。掛けられたのは、2本足で立つ大きな白い狼のアクマ、 フェンリルと忍者の様な格好をしたアクマ、アバドンだった。彼らは マカイを支配しようとしていたルシファーの部下で、パフリシア王国に 現れたザベル同様、魔界同盟のエージェトとしてドアクダー軍へ派遣 されてきたのである。 フェンリル「私達にまっかせなさ~い!」 アバドン「拙者等が加われば、鬼に金棒でござる!」 クルージング・トム「がははは、期待しているぞ」 フェンリル「(・・・ねえ、私達来た意味あるの?)」 アバドン「(これも、上からの命令。従うしかないでござる)」 表向きはやる気をアピールするフェンリルとアバドンだが、内面では 命令ゆえに手を貸すので、あまり乗り気ではなかった。その事を ヒソヒソと小声で相談する。 月心「これほどの軍勢、モンジャ村があぶない!」 クラマ「じゃあ、どうする?」 月心「・・・先手必勝。敵の大将を倒す。その為にこのような策はどうかな?」 月心はモンジャ村を守る為、クルージング・トム達を倒すべくクラマに自分の 考えた策を教えるのであった。 20 ゴーキントンやブリキントンが魔神の整備や見張りをしていると。 ドーン、ドーン ブリキントン「!?」 ???「大変だー、敵が攻めて来たぞ!」 盗賊A「敵だと!?」 盗賊B「どこだ、どこだ!?」 突如、大きな爆音がすると誰が言ったのか、敵が攻めてきたという 情報は知れ渡り、ブリキントンやゴーキントン、盗賊達は大慌てをする。 クルージング・トム「落ち着かんか、お前ら!?」 サンダー・ブルー「すぐに、臨戦態勢を執れ!」 ???「敵は向こうから、攻めてきたぞ!」 シュワル・ビネガー「よし、すぐに向かうぞ!」 ジョン・タンクーガー「ぐずぐずするなー!迎え撃て!」バババババ 騒ぎを知ったドアクダーの手下達も、ブリキントン達を落ち着かせると 敵がいるという方向に、向かわせる。ぐずぐずしないように、 ジョン・タンクーガーは機関銃を上に向けて放つ。急かされたブリキントン 達や盗賊達は量産型魔神やソリッドに乗り込み、敵がいるという方向へ向かった。 クラマ「(今だ!)覚悟しやがれ!」 クルージング・トム「何!?」 実は月心が考えた策で、月心が騒ぎを起こして大多数の敵を引き付けている 隙に、空を飛べるクラマが高い位置にいるクルージング・トムの下まで飛び、 仕留めるという策であった。因みに月心が引き付けた場所は細い道らしく 誘い込んだ敵を倒すのに最適らしい。クラマが飛び出してきたので、高い台の 上に立っていたクルージング・トムは足を滑らせてしまい、地面に落ちてしまう。 クルージング・トム「うわぁぁぁ、地面怖い、低い所怖い(ガクガク)」 クラマ「へへへ、チャンスだ!」 低所恐怖症のクルージング・トムは地面に立って、体をガクガク震えて しまい、クラマはそのまま刀を向ける。 アバドン「マハラギ!」 クラマ「うぉっと!」 フェンリル「私達がいる事を忘れてるんじゃないわよ!マハマグナ!」 だが、アバドンが手から火炎呪文「マハラギ」で、クラマを妨害し、さらに フェンリルは地面を叩いて隆起させる「マハマグナ」を使う。 ジョン・タンクーガー「死ね~~~ファイアー!!」ズバババババ アバドン&フェンリル「「うあぁぁぁぁぁ」」 クラマを仕留めようと、ジョン・タンクーガーは機関銃をぶっ放すが アバドンやフェンリルにまで銃弾の雨が襲う。 フェンリル「ちょっとー、危ないじゃないのよー!」 アバドン「死ぬかと思ったでござる(ホ」 当然、フェンリルとアバドンはジョン・タンクーガーに文句を言った。 クルージング・トム「こ、こうなったら魔神に乗り込むぞ!」 クルージング・トム達は自分達の魔神に乗り込む。クルージング・トムの 乗り込んだ魔神セカンドガンは飛行形態に変形し、空中へと移動する。 クルージング・トム「ふん、裏切り者のクラマを始末せよ!」 手下一同「「「おおう!」」」 空中に移動したことで、さっきまでの弱弱しさから一変して再び強気な 態度となる。そしてクラマを倒そうと、シュワル・ビネガーのバトルゴリラ2号 の装備であるハイパーマグナムやサンダー・ブルーの乗るヘルコプターから シュリケーン機関砲、ジョン・タンクーガーの乗るゲッペルンからは魔神銃や バズーカ砲、機関銃が襲い掛かる。 月心「そうは行かん!チェストォォォォ!!」 だが、先程まで敵を引き付けていた月心がリューサムライ・疾風丸を 召喚し、敵の攻撃を全て刀で斬り落としてクラマを助けた。 クラマ「恩に着るぜ、月心!」 月心「何の。そちらもご無事で何よりでござる」 クルージング・トム「くっそ~、あのリューを攻撃だ!」 クルージング・トムは狙いを月心の乗る疾風丸に変更し、部下達に 攻撃命令を出す。 クラマ「月心!」 アバドン「おっと!」 フェンリル「あなたの相手は私達よ~ん!」 クラマ「くっ」 クラマの方もアバドンとフェンリルが立ちはだかり、彼らの魔法攻撃を クラマは刀で何とか応戦していく。 アバドン「ふっふっふ、ブフーラ!」 クラマ「はっ、しまった!足が」 フェンリル「これで、あなたもお終いね。アースブレイクゥゥ!」 アバドンの冷気の魔法であるブフーラでクラマの足は凍りつき、 フェンリルがトドメに地震を引き起こす魔法「アースブレイク」を 発動しようとし、クラマに危機が訪れる。 21 だが、クラマの危機を救う者が現れる。 キィン フェンリル「ぎゃん!一体誰よ、邪魔したの!?」 ???「・・・2人がかりで1人を相手とは卑怯なり。故に拙者が 助太刀致すでござる」 アバドン「な、何者!?」 マタタビ丸「拙者の名は、木の世界の忍マタタビ丸。さぁ、来い悪党共!」 ピンチに陥ったクラマをアバドンとフェンリルから助けたのは、植物の芽の ような触覚と忍者の様な衣装を身に着けた三毛猫―こことは別の世界から 迷い込んだ猫の忍者マタタビ丸だった。 マタタビ丸「そこの鳥の人、大丈夫でござるか?」 クラマ「ああ、あんたのおかげで助かったぜ!」 マタタビ丸に助けられたクラマは足の氷を砕きながら、マタタビ丸に 助けられたお礼を言うと、刀を構え直す。 アバドン「ふん、どのような者が現れたとしても、拙者達の敵では無いでござる」 フェンリル「そうよ、そんなちんちくりんに負けはしないわ!」 マタタビ丸「・・・ならば、この姿ではどうでござるかな?」 アバドンとフェンリルはマタタビ丸の見た目からして、自分達の敵では無いと 高をくくるが、マタタビ丸は懐からなにやら葉っぱを取り出して、それを口にする。 するとマタタビ丸の姿は三毛猫の姿から逞しい体と赤い鬣をしたライオンの忍者 へと変わる。これこそ、マタタビ丸のいた異世界―バトーシール界の住人ならば 誰もが持つ性質で「別の姿」となる「転身」である。 オタケビ丸「オタケビ丸、参上!」 クラマ「マジかよ...」 フェンリル「ね、猫ちゃんがライオンになったわよ~!」 アバドン「聞いてないでござる~!」 マタタビ丸はウラオモテマタタビを食べる事で、普段のマタタビ丸の姿から 正義のライオン忍者オタケビ丸へ転身する。その変わりようにクラマは おろか、フェンリルとアバドンも仰天である。 オタケビ丸「てやぁ!」 アバドン「ぐはぁ!」 クラマ「おりゃ!」 フェンリル「いやん!」 そしてオタケビ丸の忍術やクラマの攻撃にアバドンとフェンリルは すっかり形成が逆転してしまう。 フェンリル「これって、負けムード前回じゃん!」 アバドン「こ、こうなったら...」 クラマ「まだ、やる気か!」 フェンリル&アバドン「「キエル」」 クラマ「消えるのかよ!」 ここからの逆転は無理と判断したフェンリルとアバドンはその場から 空間を歪めて撤退。元のマカイへと戻っていた。 22 一方、魔神を相手に単機で戦う月心だが、さすがにこのままでは戦況が不利。 何とか、上空にいるクルージング・トムを仕留めたいが残りの3機が邪魔をする。 月心「クラマの方は、無事のようだが、このままでは身がもたん。何としても 勝機を見いだせなければ・・・ん、この気配は上か!」 何とか勝機を得ようとする月心は、上空から何かがやって来る事を気配で 感じた。すると、遥か上空から巨大な物が落ちてきた。 クルージング・トム「ん?・・・何だアレは!?」 ドーン 上空から落ちてきたのはとてつもなく巨大で、オレンジのカラーリングを しており、まるでワニの様な顔をしたキャリーカーだった。 ???「う~む、拙者は一体どうなったのでござるか?」 月心「喋った!この者は一体・・・いや、そういえば感じからしてスピードル殿に 似ているような?」 ???「おおー、そこの武人スピードルを知っておるのでござるか?拙者は スピードルと同じ炎神キャリーゲーターという炎神でござる」 そう落ちてきたのは、ガイアークを追って次元の波に飲まれていた炎神キャリー ゲーターだった。次元トンネルを抜け出して、今このアースティアに落ちてきた のであった。 月心「勿論、スピードル殿や走輔殿も存じている。だが、今はゆっくりと 話をしている場合ではござらん」 キャリーゲーター「む、もしや戦闘中でござったか?」 スピードルは勿論、相棒である走輔の事も知っている月心だが、今は クルージング・トム達と戦闘中なので、話をしている暇は無く、キャリー ゲーターも今が戦闘中である事を感じ取り、クルージング・トム達に視線 を送る。 クルージング・トム「何なのだ、こいつは!?は、今の落下でセカンドガンも 地上に墜落してしまった!低い所怖~い!」 シュワル・ビネガー「ああ、クルージング・トム様!」 サンダー・ブルー「よくも、ヘルコプターを墜落させたな!これでも喰らえ!」 ジョン・タンクーガー「こっちもだ!ファイア~~~!!」 サンダー・ブルーはヘルコプターのローターを投げ飛ばし、ジョン・タンクーガー もゲッペルンから攻撃を仕掛けるが、巨大なキャリーゲーターにはたいして ダメージを与えていなかった。 月心「今が、勝機!秘技・疾風突き!」 サンダー・ブルー「美しくな~~~い!」 ジョン・タンクーガー「ファイア~~~!」 月心「秘流・正眼崩し!」 シュワル・ビネガー「またまたまた、負けた~!」 クルージング・トム「うわぁぁぁ、ぐやじぃぃぃぃ!!」 月心の乗る疾風丸は隙を突いて、ヘルコプターとゲッペルンを槍で 貫き、バトルゴリラ2号とセカンドガンを必殺の剣で倒し、乗っていた クルージング・トム達は遠くまで吹き飛ぶのであった。何はともあれ、 月心達は勝利し、戦闘を終えた。 23 戦闘を終えて、月心とクラマはキャリーゲーターと元の姿に戻った マタタビ丸から事情を聞く事にした。マタタビ丸の住むバトシール界は 火、水、土、木、金、風、光、闇の8つの国に分かれている世界で、 これまで手にした者に強大な力を与えるピースストーンを巡って争いが 起きていたが、デビルバーチャンと破滅の魔王が現れ、世界の危機に 訪れた際、自分の仲間である伝説のバトシーラーと呼ばれる戦士達の 活躍で倒され、平和に戻ったという。自分は故郷である木の国の里で 修行していたが何時の間にか、このアースティアへと迷い込んだらしい。 月心「これも、世界で起きている異変の一端でござろうか?」 クラマ「で、そっちはスピードル達お仲間と逸れて、ここに出ちまったんだな?」 キャリーゲーター「左様。まさか走輔やスピードル達も、この世界に来ていたとは」 事情を聞いた月心は、今世界各地で起きている異変(黄泉還りや時空クレバス)の 一つだと感じる。キャリーゲーターからの事情も聞き、キャリーゲーターも他の仲間 達がこの世界に来ている事に驚いていた。 キャリーゲーター「なれば、申し訳ござらんが拙者を走輔達の下へと 連れて行ってはくださらぬか?」 クラマ「確かに。お仲間と一緒の方がいいよなあ」 月心「よかろう。敵の拠点をつぶした事でござるし、そろそろパフリシアへ 向かおうと思っていた所だ。共に行こう!」 マタタビ丸「拙者も、この世界では行く当てもござらん。月心殿達にご同行 させていただくでござる」 キャリーゲーターに走輔達の下へと連れて行ってほしいという願いを了承した 月心達はマタタビ丸も旅の一行に加え、パフリシア王国を目指す事を決める。 キャリーゲーターはキャストと炎神ソウルに分かれた後、一同はパフリシアへと 目指すのであった。 24 ○月心→クルージング・トムのアジトへ乗り込み、疾風丸でアジトを壊滅させる。 戦闘後、パフリシア王国へ向かう。 ○渡部クラマ→月心をクルージング・トムのアジトへ案内する。アバドンと フェンリルと戦闘し、ピンチになるがマタタビ丸に助けられる。 ○マタタビ丸→ピンチとなっているクラマを助ける。オタケビ丸へ転身して アバドンとフェンリルと戦闘する。 ○炎神キャリーゲーター→次元トンネルから落ちてきて、戦闘に介入する。 月心達に走輔達の下へと連れて行ってもらう。 ●クルージング・トム→セカンドガンでクラマや月心を攻撃するが 隙を突かれて機体が爆発し、遠方へ吹き飛ぶ。 ●シュワル・ビネガー→セカンドガンでクラマや月心を攻撃するが 隙を突かれて機体が爆発し、遠方へ吹き飛ぶ。 ●サンダー・ブルー→セカンドガンでクラマや月心を攻撃するが 隙を突かれて機体が爆発し、遠方へ吹き飛ぶ。 ●ジョン・タンクーガー→セカンドガンでクラマや月心を攻撃するが 隙を突かれて機体が爆発し、遠方へ吹き飛ぶ。 ●アバドン→魔界同盟のエージェントとして、ドアクダー軍に派遣される。 クラマと戦闘になるが、マタタビ丸(オタケビ丸)に敗れ、撤退する。 ●フェンリル→魔界同盟のエージェントとして、ドアクダー軍に派遣される。 クラマと戦闘になるが、マタタビ丸(オタケビ丸)に敗れ、撤退する。 【今回の新規登場】○マタタビ丸=オタケビ丸(仰天人間バトシーラー) 木の国の猫忍者。のんびりとした風貌をしているが、ウラオモテマタタビを 口にする事で、義に厚く、勇猛果敢な「オタケビ丸」に転身する。たとえ 敵であったり動物だったりしても女性は傷つけないという信条がある。 当初はシーホース号に同行していたが、やがて木の国に残り、鬼影から 解放されたネコマタ丸にその座を譲った。木のピースストーンの力で 「スーパーオタケビ丸」にスーパー転身する事ができる。 ●クルージング・トム(魔神英雄伝ワタル) ドアクダー七人衆の一人で、第1界層のボス。ハルバードを武器にしている。 空中にいないと正気を失ってしまう。乗機はセカンドガン。本来の姿は家老。 ●サンダー・ブルー(魔神英雄伝ワタル) クルージング・トムの部下で、アップダウンシティの支配者。自分を二枚目と 思い込んでいるが、短足である事を気にしている。乗機はヘルコプター。 ●ジョン・タンクーガー(魔神英雄伝ワタル) クルージング・トムの部下で、ガラガラ村の支配者。蠅一匹殺すのに5000発も 銃弾を撃ちまくる危険人物で、かなり痩せていて細い体をしている。実は子供の 頃はかなり太っていて、村中で笑い者にされていたので、復讐として毎日、住人 にご馳走を無理やり食べさせて太らせては、笑うという行為を繰り返していた。 乗機はゲッペルン。本来の姿は会社の重役。 ●フェンリル(真・女神転生デビチル) オネエ言葉を使う大魔王ルシファーの部下。土属性。 狼の姿をしており、アバドンとコンビで活動している。得意な魔法は 地面を叩いて地割れや地震を起こす「マハマグナ」「アースブレイク」や 相手の攻撃魔法を弱める「タルンダ」 ●アバドン(真・女神転生デビチル) 「~でござる」という喋り方が特徴の大魔王ルシファーの部下。水属性。 忍者の姿をしており、フェンリルとコンビで活動する。得意な魔法は 手から放つ火炎の「マハラギ」や冷気の「ブフーラ」 。
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 メディアミックス情報コミカライズ 関連リンク 書籍情報 タイトル マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 著者 地雷原 イラスト UGUME 出版社 KADOKAWA/富士見書房 レーベル カドカワBOOKS Nコード N4076CM 連載開始 2015年 01月21日 あらすじ FPSをこよなく愛する男がいた。ゲーム中、足を滑らせマップ外に落ち、ゲームオーバー……と思ったら、ここはどこ!? 剣と魔法の世界に迷い込んだマヌケなFPSプレイヤーは銃を武器に生き延びられるのか――! 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 2016年 01月09日 一般書 978-4-04-070796-9 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 2 2016年 05月10日 一般書 978-4-04-070904-8 1,200円 カドカワBOOKS Amazon B☆W 書籍データ メディアミックス情報 コミカライズ 「マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合」 タイトル マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 作画 佐伯淳一 出版社 KADOKAWA/角川書店 掲載誌 ヤングエースUP 連載 レーベル 角川コミックス・エース 関連リンク Web版 「マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合」
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異世界のウィッチ3・その5 ルッキ「・・・俺。どーするの?」 俺「・・・俺は・・・」 ・・・女さんを、助けたい。何を犠牲にしてでも・・・ 女「・・・あなた達は既にご存知とは思いますが・・・この地にいる、ネウロイ、でしたっけ? その生き物の力が弱まってきているのでしょう?」 ミーナ「・・・ええ」 女「あなた達にとってはチャンスなのでしょうが、この機を逃す手はないというのは私も同じです」 シャーリー「・・・?」 女「俺さん。あなた以外にも、私達の世界から女の子がこの世界に連れてこられたそうですね」 俺「・・・」 エーリカ「・・・あの子は、ネウロイに召喚されて・・・私達と戦わせられたんだ」 女「・・・俺さん。あなたは、その女の子と魔力を使って会話したでしょう」 ・・・こんな風に ・・・ああ 女「不思議に思いませんでしたか?」 俺「え?」 女「ネウロイの力に支配されたはずの女の子が、ずっと人間としての意思を、理性を保っていたことを」 ・・・そういえば、ネウロイの力に支配された戦闘機械(ウォーロック)は、暴走したんだっけ・・・ 俺「・・・なんで、あの子は理性を保ってたのか・・・?」 女「理由はわかりませんが、我々はネウロイに取り込まれても支配されずに自分の意思を持てるようですね」 ・・・俺たちは、ネウロイと同じ怪異だからか? さあ?どうでしょうね ・・・ 俺「・・・」 シャーリー「・・・それが、どうしたっていうんだ?」 女「つまり、私が逆にネウロイを支配できる可能性がある、ということです」 『・・・!』 俺「・・・それと、二つの世界を繋ぐことがどう関わるんだ」 女「繋ぐ、というのは正しい表現ではないと思います。正しくは『二つの世界を一つにする』です」 サーニャ「・・・一つに・・・?」 俺「どういうことだ」 女「この世界を破壊するということです」 『!?』 俺「・・・」 女「私を縛る鎖の根元であるこの世界を破壊すれば、私達を・・・異世界の人間を縛るものはなくなります。 だから、きっと帰れるはずです。あなたも一緒にね」 俺「・・・」 俺も一緒に・・・ 女「ネウロイの力が弱まっている今であれば、異世界の魔力によってコアを乗っ取り、 意のままに操ることができるでしょう。そして、あらゆる物を破壊し、あらゆる攻撃を跳ね返す無敵の軍を作り上げることができます。 それがあれば、容易いことです」 シャーリー「ちょ、ちょっと・・・その、待ってくれ!」 女「なんでしょう?」 シャーリー「今、なんて言った!?」 女「この世界を破壊します」 エイラ「・・・そんなとんでもないこと、簡単そうに言わないでクレヨ!世界の破壊!?私達はどうなるンダよ!?」 女「死にますね」 『!!』 エイラ「・・・だから!」 女「いくら罵倒していただいても構いません。なんと言われようと、 元の世界へ帰還するためならばそれも受け入れます。貴女たちにとってはこの世界が全てなのでしょうから、 そういう反応をすることも納得できますし、気の毒にも思います。ですが、 私にとっては、向こうの世界こそが全てなのです。ゆえに、この世界のことなどどうでもいいことです」 『・・・』 女「貴女たちにはこの気持ちをわかっていただけなくても結構です。と言うより、わかるとは思えません。 しかし、俺さんになら、わかっていただけると私は思っています」 サーニャ「・・・俺さん」 俺「・・・」 女「さあ、あなたの持つその刀を、私の手に」スッ 俺「・・・え?」 女「私は不完全な力しか持っていませんが、あなたの魔力を込めた刀を手渡していただければ、 私の魔力に欠けている部分を補うことができ、疑似的にですが私は完全な力を手にすることができます。 不完全な力では、ネウロイを支配するのには心もとないですし、 ・・・弱まっているとはいえ、ネウロイは随分とあなた達を苦しめてきたようですからね。逆に私の身が破滅してしまうかもしれませんから」 俺「・・・」 リーネ「俺さん!?」 ペリーヌ「お、お待ちくださいまし!今ここで結論を出すのですか!?」 女「最終作戦が迫ってきているのでしょう?」 『!』 ミーナ「・・・どうして、そのことを」 女「俺さんの記憶を読ませていただきました。・・・その作戦を発動されては、困りますからね。 結論は、今でなくてはなりません。・・・今しかないのです」 俺「・・・」 ・・・俺にはわかる。痛いほどに。目の前の女性の気持ちが、わかる。異世界の魔力の影響だけじゃない。 ・・・俺も同じ苦しみを、絶望を経験したのだから。どれほど辛いものなのか、俺にはわかる。 それに、・・・女さんには・・・ ・・・ だから、助けたい。目の前の女性を。 ・・・でも・・・俺は、どうすればいいんだろう? この選択次第では、俺の名が後世に刻まれるかもしれないんだ。 ただし、英雄としてではない。人類を破滅の渕に追いやった裏切り者として・・・ だけど、それは人類が生存していればの話だ。世界が破壊されてしまえば、歴史なんてそこで途切れてしまう。 ・・・それに、今の俺にとっては、この世界はそれほど守りたいものでもなくなっている。 この世界が滅びれば、俺の世界の人がこの世界の勝手な事情で運命を弄ばれることもなくなる。 そして、女さんを救えるのは俺しかいない。それに、・・・女さんを助けて世界が滅びても、俺だけは助かる。 向こうの世界で平穏に・・・平和に生きることができる。・・・ならば。 答えは、 一つだ。 ・・・ 『俺さん』 ・・・ ・・・すまない、サーニャ、みんな・・・俺は・・・ ピョコンッ ゲルト「まさか」 異世界の人間として・・・ フオォォオォォン エーリカ「俺!」 ・・・女さんを、救わなくちゃならない・・・ 俺「・・・」 スッ 俺は、紫色の光を宿した扶桑刀を、鞘ごと、女さんに手渡した。 サーニャ「・・・!」 エイラ「なッ・・・」 宮藤「あ・・・」 シャーリー「・・・っ!?」 俺「・・・」 ピョコンッ ・・・犬耳の生えた女さんの身体を、少し青色が混じった紫色の光が包むのを見た。 女「ありがとうございます、俺さん」 俺「・・・」 女「本当にありがとう。・・・五日後に、また会いましょう。 そして、私と共に元の世界へ帰還しましょう」スッ そう言って、女さんは消えた。 シャーリー「えっ・・・?」 坂本「・・・消えた・・・」 ・・・転移シールドの応用ってところか。 ルッキ「俺・・・どうして?」 俺「・・・」 ルッキ「ねえ・・・どうして」 俺「お前たちには、わからないさ」 リーネ「・・・そんなこと」 ・・・俺の中に、この世界に来てからまだ間もない頃の感情が蘇ってきた。 俺「ないとでも言うつもりか!?」 リーネ「っ!?」ビクッ 俺「ふざけるな、お前達にわかるわけないだろ!そうさ、女さんの言った通りだよ! お前たちには、俺たち異界の人間の気持ちなんて、これっぽっちもわかりはしないさ! わけもわからずに見知らぬ世界に呼び出されて、 それで自分達の望む力があるはずだから経験が無かったとしても命を賭けて戦えって、 それが嫌なら見知らぬ土地で勝手に野垂れ死ねって迫られたんだぞ! それがどれほど不安だったか、怖かったのか、わかるのか!?」 ミーナ「・・・」 ・・・ エイラ「・・・やっていいことと悪いことの分別くらいつけろヨ!」 俺「そう言うだろうと思ったよ・・・ お前達はこう言いたいんだろう!?たった2人の勝手でこの世界を滅ぼすようなことをするなって! けどな、だったらあの人は、俺はどうすればいい!? 女さんに、どうしようもない不安と憤りを感じながら、この世界で一人で生きていけっていうのか!? 俺に、女さんを見捨てろっていうのか!?」 エイラ「・・・う・・・」 俺「絶望の中で過ごさなきゃならない日々がどれほど辛いものなのか、俺にしかわからないことなんだからな!」 ミーナ「・・・」 坂本「・・・だから、女さんに協力したのか」 俺「そうさ!」 坂本「そうか」 ・・・ 坂本「お前がそう思うのなら、仕方あるまいな」 俺「え・・・」 ・・・ 坂本「・・・さてと、試合をするんだったな。俺。予備の刀はまだある。取って来い」 ・・・ 俺「・・・遠慮する」 坂本「何故だ?」 俺「気分じゃない」 坂本「そうか・・・ならば、今日はやめておくか」 俺「・・・」 坂本「ほら、宮藤、リーネ、ペリーヌ、お前達は射撃訓練だ。行くぞ」スタスタ 宮藤「・・・坂本さん?」 リーネ「は、はい・・・」テクテク ペリーヌ「しょ、少佐!お待ちください!」タッタッタッタッ ・・・ 俺「・・・」 ゲルト「・・・俺、話がある。私とハルトマンの部屋へ来い」 俺「断る」 ゲルト「ほう?何故だ?」 俺「気分じゃない」 ゲルト「・・・これは上官命令だ。私達の部屋へ来い」 俺「断る」 ゲルト「上官命令だぞ」 俺「知ったことじゃない」 ゲルト「・・・貴様!」グッ ガシッ ゲルト「・・・!?」 シャーリー「よせよ、バルクホルン」 ゲルト「リベリアン・・・お前は!」 ミーナ「・・・俺軍曹」 俺「なんだよ」 ミーナ「あなたは今日一日、自由行動とします」 俺「・・・」 ゲルト「ミーナ!?」 ・・・部屋に戻るか。 スタスタ サーニャ「・・・俺さん」 俺「・・・っ」 スタスタ 「・・・ひねくれてた俺に逆戻り、か」 風に乗って、ハルトマンの声が俺の耳に届いた。 俺「・・・」 ・・・ ・・ ・ 異世界のウィッチ3・その7
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異世界大戦争のチャット部屋案内 チャット部屋ではどの世界を先に狙っていくか、○○さんは○○のデッキを使ってきた、など戦略や情報交換をしていただいて結構です。 部屋に入ったら左上の名前の欄に、もずポン酢の異世界大戦争の表に記入されてる名前と同じ名前で「よろしくお願いします」と挨拶をお願いいたします。 退出するときは右上のメニューからログアウトできます。 《人間界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_hum2/パス mospons1 《魔界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_dev2/パス mospons2 《自然界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_nat2/パス mospons3 《神話界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_god2/パス mospons4 《天界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_hav2/パス mospons5 《深界(海)》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_sea2/パス mospons6 《旧世界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_old2/パス mospons7 《新世界》 URL http //www2.x-feeder.info/mospons_new2/パス mospons8
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[現在所持品] ※所持限界重量は【18】(基礎攻撃力/2+総合レベル) ※月衣内の所持限界重量は【29】(基礎攻撃力+総合レベル) ※重量0の物でも、同一の物を5個所持していると、重量が1増える。 それ以降も、5個ごとに重量が1増える。 ※基本、武器や魔道具は月衣に入る。 ※E=装備中 ※一部の特殊能力の修正は適用しないで計算する。 所持品重量 ?/18 @? 月衣内重量 ?/29 @? ※()の中は不所持の物を含めた重量 ┌─────所持品──────────┐ 重量0の物 ・ └───────────────────┘ ─────────────────────────────────────────────── 【月衣の中の持ち物】 ─────────────────────────────────────────────── ┌─────月衣の中──────────┐ 重量0の物 ・財布 【10万0000V.】が入っている。 ・0-Phone:ウィザードの携帯。 ・??? ・イナズマの書 ・3430【金貨】 ・鉄の剣×1 ・幸運の宝石 ・死活の石 ・ナイフ×6 ・際どい自撮り写真集 ・コネクションブック ・週刊世界の危機 ・ワクワクさんの透視カメラ【1】 ・共同資金財布【80万3000V.】が入っている ・狐のお参り ・黒き一星球 重量1の物 ・ハンガー ・ヨウカイザー ・S・HP回復ポーション×3 ・S・MP回復ポーション×3 └─────────────────────┘ 所持していたアイテム一覧 +... アイテム名 何スレ目 手に入れた場所 そのアイテムはどうしたか 羽蝙蝠の肉片×4 EX3 羽蝙蝠戦後に入手 ラビリンスシティの「狭間の酒場」の店主に売った クラフトブック オンラインゲーム・巨人×2と戦った際のドロップアイテム やる夫が使用し、スキル「クラフト」を取得 ケバブ オンラインゲーム・第1層の道具屋で購入 GMジュリドに渡して情報(偽)を聞いた。 鉄のインゴット 鉄コウモリのドロップアイテム。 オーフェンに買い取ってもらった 鉄の剣 ポピュラーな鉄の剣正式名称・アイアンブレイド146魔法鍛冶師「イワーク=ブライアン」の作品。 5本所持していた(うち4本は予備)1本は風に飛ばされ、2本はオーフェンとアズラエルに買い取ってもらい、AGEー1戦で一本折れた。最後の一本は、サイコメトリーをした際に、いろいろあって折られた。 倚天 アズラエルの店で買った『何かが憑いていた』剣。 勇者王ガオガイガー戦で折れた。 商品引き換え券(にしこ) にしこパーク(コンビニ)で、商品と引き換えられるぞ!……凄いショボそうだ。 にしこパーク(コンビニ)で漫画「発明の友」と交換した。 人の魂? 漫画「発明の友」のおまけで付いていた。ビンの中で、ゆらゆらと人の顔をした青い炎が揺らめく。 アンドロイドを作る材料に使い、キース・ロイヤルが誕生した。 鉄のインゴット×10 EX5 高純度の鉄のインゴット。ネモからタダで貰った。 鉄のインゴット×100 伏魔殿(パンデモニウム)にしまってある。残り95個 ゴーリキー古書堂の事件手帖 ゴリ押し。その意味を知る時、君は強くなる。読むと、身体的状態異常を無効にするスキル:「不屈の平常心」を手に入れられる。 地獄の様なトレーニングの末に【不屈の平常心】を手に入れた。
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ルミコープ運河と双頭貿易都市を巧みに使い、半ば王都から離れ商人の力による自治の元にその規模その影響力を増大させてきた異世界中の香辛料取引の最大大手とも言われる都市【メッチャ・カーラー】。 その都市の実質上の統括者である大豪商カルアイノ・クイターニャ氏は若い頃より数々の試練を乗り越えてきた猛者、試練越者、【可能性の猫人】とまで称され敬虔な太陽神の信徒でもある。 彼が国政をも動かす財を成すまでに信条のようにも傍から見える【香辛料への傾倒】。本人曰く、「あのカレーのため」というのだ。 バイタリティ溢れるカルアイノ氏であるがそれは大ゲート開放直後から目を見張るものであった。 ゲート開放に備えてあったかの様に即座に王宮に派遣を訴えたのが交流使節団である。 当時、湾岸戦争処理中であり異世界交流は二の次にされていた中東在国連軍の前に堂々と現れて交渉を始めたのがカルアイノ使節団。翻訳加護の効果もあってか表立たない水面下での協議が幾度と無く行われることとなる。 非公式の記録ではあるが、2000年前後から行き場を失いかけて浮いていた中東のオイルマネーの画期的な投資先として異世界、ラ・ムールを強く推し紹介したのもカルアイノ氏が中心であったと記されている。 商人として都市の代表として多忙ながらも地球へ赴き見聞と友好と商交を深めたカルアイノ氏が遂に動き出す。それは自身の【夢】のために。 まずカルアイノ氏は都市の各区域の担当を召集し一大都市改造計画とも呼べる大々規模な全容を包み隠さず打ち明け説明した。担当の商人達はその計画を知ると心根にある商魂を刺激されたのか諸手を挙げて賛成したという。 巨大な観客席を有する競技場。と、ここまでなら異世界でもある場所にはあるものであるが、ここから先が異世界でも革命と言える規模になる。 ラ・ムールのみならず異世界中より集められた選りすぐりの精霊交渉士達。その稼動人数はおよそ日に千人。その運用費用は一日分で町一つの建造費とも同等と言われている。 何故この様な類を見ない規模の精霊交渉士団が必要になったのか?確実堅牢な競技場とそれに連なる施設群の建造のためか?工期中の天候調整のためか?都市人口が倍増するとも言われた人員確保による生活安定のためか? 真はそこに在らず、目的なるは【異世界での電気製品の運用】のためである。 計画了承から中東ゲートを越えてラ・ムールに運び込まれた大小電気製品から分解された発電機構、燃料そして大量の技術者整備士。 異世界での文明実施という名目で最も多くのオイルマネーが投じられたのもこの部分である。 異世界で電気機器は使われなかったのか?と言われるとそうではなく、大ゲート開放より異世界に入った人間により生活家電から軍事機器までそれらの運用は実行されてきたのだ。 が、それらのほとんどは満足な結果を出さずに仕舞われたのが現実であった。 原因は【精霊による機器干渉】である。電気の流れから部品の動き、果ては自然の事象すら操る精霊達は物珍しさもあってか電気製品を取り出すだけで寄って来て、いざスイッチをONするや否やしっちゃかめっちゃかにしてしまうのだ。 その様な電気機器を安定しかつ競技場内で運用するためには入念で万全なる精霊への交渉と根回しは必須なのである。万が一にも事故など起こさぬために。 天邪鬼奔放で好奇心旺盛な光精霊をまとめるために名立たる大精霊をも複数人がかりで招聘するなどもされた。 太陽すらも眩かせると言われた夜明けの告鳥、【 太陽鳳 】(ゾンニクス)。かつて月夜に降りた月神の追撃から太陽神ラーを守り自ら輝き囮となった【 天光球 】(ホフォル)。 共に強い影響力で光精霊を安定させ都市一帯における電力使用を可能にした。 合わせて異世界式の調理施設も充実させていった。冷暗室や闇壷などの冷蔵施設を運用するためにラ・ムールでは存在が稀と言われる闇精霊も各地より集め運んだ。 料理にふんだんに使われるであろう水も土精霊による地下水路建造と、水精霊による運河と地下水の誘引により用意した。合わせて水精霊を多く都市に顕現させることで水棲種族の滞在にも補助を行った。 いよいよ発電設備が組み上がると風精霊を一定の空中回廊を通過させることにより風力発電を実行に移した。 計画初期は地球より運搬した燃料による発電機運用を検討していたが、気紛れな風精霊達に一定の風力で受風羽を抜けるコースを飛ばし続けるという無理難題も 東イストモスより平原楽団にやってきた風の大精霊【 碧の帯 】(ルゥクン)による風精霊の統制により風力発電中心へと移行されることとなった。 しかし、大精霊含む風精霊の維持に関しては精霊交渉とはまた違う労力が必要となった。 平原楽団の他に異世界各国から集められた計六つの大楽団。それらの中から二つが交互に演奏し、二つが様々な旋律の組み合わせを思考錯誤し、残った二つが休むというローテーションを組んだのである。 会場に設置された電気機器の運用試験と平行し各地より集められた食材の保管、名器と名高い調理器具の整備が進められ着実にカルアイノ氏の構想が現実のものになっていくのである。 開催も一月前ともなると運営側の人材も広くより集い始める。 異世界にてカレーを名物料理として評判を広めたオルニトのハーピーの宿の大女将。大商人組合より香辛料を広く扱う大頭目。地球と交流広くあらゆる文化の入り混じる新天地より飲食業界に最前線で活躍する者達。 大延国より大食祭にて審査を務めた美食家、そして神である金羅にも仙人郷を介し文を送ったという。 カルアイノ氏はこのカレーコンテストを己の夢を叶えるためではなく世界同士の交流の大きな一歩と位置づけ、異世界のみならず地球にも多くの来賓に招待状を送ったのであった。 コンテスト準備期間中のカルアイノ氏率いる商会の利益は数割増しとなったが、都市改造とコンテスト準備により使われたカルアイノ氏の財産は半分、それ以上とも言われており地球側から投資された資金は数兆円とも言われている。 異世界における電気使用の実現は未だ実用範囲にあるとは言えないが、一つの現実例を見せるに至ったのである。 そしていよいよカレーコンテスト開催まで数日、大ゲート祭の始まりを告げる朝陽が昇る。香辛料都市はいよいよ熱気と音楽と香りに包まれるのであった。 だがしかし、全てが万全上手く進んだかのように見えたが一つどうしても実現できなかったことがある。それは、【電子レンジの使用】であった。 光精霊の安定化から電気製品の使用は実現したのだが、電子レンジを使用した際に大放電爆発が発生したのである。 原因は電子レンジ使用による電子振動が精霊に著しい変調をきたすのである。それにより精霊に数倍の力を発揮させたり激しく運動させたりするのだ。 数度の実験が行われたがどれも失敗。結論として電子レンジの使用は禁止されることとなったのである。 異世界で電気製品を使うには…とても大きなコストがかかってしまうのだろうと想像して一本 家電とか思ってる以上に繊細だし精霊が面白がって寄ってくるだけで故障しちゃうとなると大変だな -- (名無しさん) 2016-06-23 23 26 00 わざわざ異世界で地球と同じことしなくてもいいよねと実感するコスト説明だった -- (名無しさん) 2016-06-23 23 56 11 カルアイノ氏の資産は国家予算レベルなのか。地球の富裕層の異世界移住計画とかありそう -- (名無しさん) 2016-06-24 22 10 34 名前 コメント すべてのコメントを見る
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